8月 31
埼玉県東松山市にある、丸木美術館に行きました。
「原爆の図」で有名な丸木位里・丸木俊夫妻の絵画が紹介されている美術館です。
「原爆の図」は、広島出身の位里さんと、妻の俊さんが原爆投下の数日後に駆けつけ、その惨状を目の当たりにし、その記憶や被爆者の数々の証言を基に、日本画の手法を用いながら、ご夫婦で共同制作したものです。
国内外で、大きな反響を呼び、高い評価を得ていらっしゃいます。
原子力が本当に平和利用としてふさわしいものなのか、深く考えさせられている今こそ、多くの方に見ていただきたいと思いました。
丸木夫妻は、また童話や民話などの絵本画家としても、数々の作品を描いていらっしゃいます。
今回はその原画展が目当てでした。
どの絵にもやさしいまなざしを感じます。
その中で、「赤神と黒神」というのがあり、読んでみたらとても面白かったです。
昔の人々は、神様をとても身近に感じて暮らしていたことがわかります。
なんというダイナミックな想像力!
「へ~え」
そしてその結末は。。。
大人になった今だからこそ、心にしみるのかも。
子供のころに読んだものを読み返したくなりました。
童話、民話、神話は、大地から湧き出た物語。
ご先祖様たちが残してくれた叡智が詰まった宝物ですね。
大切に読みついでいかなければと思います。
丸木美術館の周辺は緑が豊かで綺麗な川が流れ、景色もとてもよいところです。
ご夫妻のアトリエからその景色を眺めながら、自由に心のままに絵を描くことも出来ます。
ちょっと遠いけれど、是非お出かけください。